AIを使ってのキャリアプランの考え方|将来が決まっていなくても始められる方法
検索者の悩み
「将来どんな仕事をすればいいのかわからない」
「今の仕事を続けるべきか、転職した方がいいのか迷っている」
「5年後、10年後のキャリアなんて想像できない」
キャリアについて考えようとしても、最初から明確な答えを持っている人ばかりではありません。
そこで活用できるのがAIです。
AIを使えば、これまでの経験、得意なこと、苦手なこと、働くうえで大切にしたい条件などを整理しながら、今後の選択肢を考えることができます。
ただし、AIに人生を決めてもらうのではありません。
AIを「答えを出す人」ではなく、「自分の考えを整理する相談相手」として使うことが大切です。
先に結論
AIを使ってキャリアプランを考えるなら、
①これまでの経験を整理する
②自分が大切にしたい条件を決める
③AIに複数のキャリア案を出してもらう
④必要なスキルや行動を調べる
⑤まず半年~1年の行動計画を作る
この順番がおすすめです。
いきなり「10年後に何になりたいか」を決める必要はありません。
キャリアは仕事だけでなく、収入、生活、休日、健康、家族との時間などとも関係します。
そのため、まずは「どんな仕事をしたいか」よりも、どんな働き方をしたいかから考えても構いません。
超簡単な説明
キャリアプランとは、簡単にいうとこれからどのように働いていきたいかを考え、そのための道筋を作ることです。
例えば、
「年収500万円になりたい」
だけでは、まだ目標にすぎません。
そこから、
「どの仕事なら500万円を目指せるのか」
「どんな経験が必要なのか」
「資格や勉強は必要なのか」
「今の自分との差はどのくらいあるのか」
まで考えると、キャリアプランになります。
AIは、この「目標を細かく分ける作業」が得意です。
AIを使ってキャリアプランを考える手順
1.これまでの経験をAIに整理してもらう
最初に、自分の経歴を書き出します。
例えば、
・経験した仕事
・仕事内容
・資格
・勉強してきたこと
・人から褒められたこと
・苦手だった仕事
・辞めたくなった理由
・続けられた理由
などです。
そしてAIに、
「私の経験から、仕事で使えそうな強みやスキルを整理してください」
と質問します。
ここで重要なのが棚卸しです。
棚卸しとは、これまで経験した仕事や身につけた能力を一度整理することです。
厚生労働省の「マイジョブ・カード」でも、職歴や資格、学習歴を整理したうえで、価値観や強み・弱みからキャリアプランを考える方法が用意されています。
2.仕事で大切にしたい条件を決める
次に、
「自分は何を優先したいのか」
を考えます。
例えば、
・給料
・残業の少なさ
・休日
・安定性
・仕事内容
・人間関係
・在宅勤務
・専門性
・昇進
・転勤の有無
などです。
全部を満たす仕事はなかなかありません。
そこでAIに、
「この10項目を、私との会話をしながら重要度順に並べたい」
と頼む方法もあります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」には、仕事で何を重視するかを整理する「仕事価値観検査」も用意されています。
3.AIにキャリアの候補を複数出してもらう
ここで初めて、将来の仕事を考えます。
例えば、
「これまで○○の経験があります。残業が少ないことを重視しています。今後考えられるキャリアを5パターン提案してください」
と質問します。
ポイントは、1つではなく複数出してもらうことです。
例えば、
A:現在の職種を続けて専門性を高める
B:経験を生かして別業界へ転職する
C:資格を取得して専門職を目指す
D:未経験職種へ移る
E:現在の仕事を続けながら副業や勉強を始める
というように比較できます。
4.「今の自分との差」をAIに聞く
希望する仕事が見つかったら、
「現在の自分と、この仕事に必要な能力との差を分析してください」
とAIに頼みます。
この差をスキルギャップと呼びます。
スキルギャップとは、「現在持っている能力」と「目標の仕事に必要な能力」の差です。
job tagにも、これまでの職歴から自分の能力を整理し、希望する職業との適合度を見る「キャリア分析」という機能があります。
5.半年~1年の行動まで落とし込む
最後に、
「では何をするのか」
を決めます。
例えば、
1カ月目: 求人を20件見る
2カ月目: 必要な資格やスキルを調べる
3~6カ月目: 勉強を開始する
6カ月後: 転職するか再検討する
という形です。
最初から5年後まで完璧に決める必要はありません。
むしろ、半年~1年ごとに見直す方が現実的です。
実例
例えば、
「事務経験がある。資格も持っている。しかし、自分に向いている仕事がわからない。できれば残業が少なく、長く働ける仕事がいい」
というケースを考えます。
AIには、
「私の最優先条件は残業の少なさと長く働けることです。事務経験と資格を生かす場合と、未経験職種へ転職する場合のキャリアプランをそれぞれ3つ出してください」
と質問します。
すると、
①事務経験を生かすルート
一般事務→専門事務→管理部門
②資格を生かすルート
資格関連の補助業務→実務経験を積む→専門職
③未経験転職ルート
興味のある職種を調査→必要スキルを習得→応募
というように道筋を比較できます。
大切なのは、「どれが正解か」ではありません。
どのルートなら自分が実際に行動できそうかを考えることです。
失敗・注意点
AIをキャリア相談に使うときには注意点もあります。
AIの提案をそのまま信じない
AIはあなたの上司でも採用担当者でもありません。
「この仕事なら絶対に成功する」と保証することはできません。
特に、
・年収
・求人状況
・必要資格
・将来性
・企業の採用条件
などは変化します。
必ず求人情報や企業の公式情報も確認しましょう。
適職診断だけで仕事を決めない
診断結果はあくまで参考です。
job tagでも、興味・価値観などから表示される職業について、学歴、経験、資格、専門性などがすべて考慮されているわけではないため、職業探索の参考として利用するよう案内しています。
立派すぎる計画を作らない
「3年後に管理職、5年後に年収700万円」
のような計画をAIは簡単に作れます。
しかし、重要なのは計画の格好良さではなく、実行できることです。
最初は、
「今月何をするか」
まで小さくする方が動きやすくなります。
FAQ
Q.将来やりたい仕事がありません
問題ありません。
まずは、
「やりたいこと」
ではなく、
「避けたいこと」
から整理してみましょう。
例えば「夜勤は避けたい」「残業は少ない方がいい」「営業は苦手」と減らしていくことで、自分に合う方向が見えやすくなります。
Q.AIだけでキャリアプランを作れますか?
たたき台は作れます。
ただし、実際の求人状況や労働条件などは外部情報で確認する必要があります。
必要であれば、キャリアコンサルタントなど人間の専門家に相談する方法もあります。
Q.何年先まで考えるべきですか?
最初は1~3年程度でも十分です。
特に転職を考え始めた段階なら、
「半年後」
「1年後」
「3年後」
程度に分けると考えやすくなります。
Q.AIには何と質問すればいいですか?
例えば、
「私の職歴と希望条件から、現実的なキャリアプランを3つ作ってください。それぞれ必要なスキル、メリット、デメリット、最初の一歩も教えてください」
と入力すると整理しやすくなります。
次にやること
まず、AIに次の5項目を書いてみてください。
①これまで経験した仕事
②持っている資格・スキル
③得意なこと
④苦手・避けたい仕事
⑤これからの働き方で大切にしたいこと
そして、
「この情報から、私が今後考えられるキャリアプランを3つ作ってください。半年後・1年後・3年後に分けて、それぞれ何をすればいいか教えてください」
と質問します。
キャリアプランは、一度決めたら一生守らなければならないものではありません。
AIで整理する → 現実の仕事を調べる → 小さく行動する → 定期的に見直す。
この繰り返しで十分です。
将来がはっきり見えていなくても、まず「次の一歩」が見えれば、キャリアプラン作りは始められます。
関連URL
・厚生労働省「マイジョブ・カード」
職歴、資格、価値観、強み・弱みなどを整理してキャリアプラン作成に利用できます。
マイジョブ・カード公式サイト
・厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
さまざまな職業の仕事内容、必要なスキル、自己診断などを調べられます。
job tag公式サイト
・job tag「キャリア分析」
これまでの職歴から能力を整理し、希望する職業との違いを確認するときに役立ちます。
job tag キャリア分析
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