志望動機の作り方
先生と生徒の対話
生徒:
先生、就職活動で志望動機を書かなければならないのですが、何を書けばいいのか分かりません。「御社に魅力を感じたから志望しました」では、やはり弱いでしょうか。
先生:
そうですね。それだけでは少し弱いです。志望動機とは、簡単に言えば「なぜその会社で働きたいのか」を採用担当者に伝える文章です。ただし、会社を褒めるだけでは十分ではありません。
生徒:
では、どんな内容を入れればいいのでしょうか。
先生:
大きく三つあります。第一に「その会社を選んだ理由」、第二に「自分の経験や強み」、第三に「入社後にどのように働きたいか」です。この三つをつなげると、説得力のある志望動機になります。
生徒:
会社を選んだ理由というのは、ホームページを見て考えればいいですか。
先生:
はい。そのために「企業研究」を行います。企業研究とは、会社の仕事内容、理念、特徴、力を入れている分野などを調べることです。例えば、同じ業界でも、地域密着を重視する会社もあれば、教育制度を充実させている会社もあります。
生徒:
なるほど。その会社ならではの特徴を見つけるわけですね。
先生:
その通りです。ただし、企業研究だけでは志望動機は完成しません。次に必要なのが「自己分析」です。
生徒:
自己分析という言葉はよく聞きますが、具体的には何をするのでしょうか。
先生:
自己分析とは、自分の経験、得意なこと、苦手なこと、仕事で大切にしたいことなどを整理する作業です。学校生活、アルバイト、実習、前職、資格の勉強などを振り返ってみるといいでしょう。
生徒:
私は特別な実績がないので、書けることが少ない気がします。
先生:
特別な実績は必要ありません。例えば、「分からないことをそのままにせず確認した」「ミスを防ぐためにメモを取った」「周囲と相談しながら仕事を進めた」という経験でも十分です。大切なのは、その経験から何を学んだかです。
生徒:
では、自分の経験と会社の特徴をつなげればいいのですね。
先生:
はい。そこが最も重要です。「会社が魅力的だから応募した」だけではなく、「自分はこれまでこのような経験をしてきた。その経験や考え方が、この会社の仕事や方針と合っている。だから志望した」という流れにすると、理由に筋が通ります。
志望動機を作る具体的な方法
志望動機を作るときは、最初からきれいな文章を書こうとしないことが大切です。まず材料を集め、それから文章にすると考えやすくなります。
最初に、応募先について調べます。会社のホームページや求人票を確認し、「仕事内容」「企業理念」「求める人物像」「教育制度」「職場の特徴」などを書き出します。この中から、自分が特に魅力を感じた部分を一つか二つ選びます。
例えば、「地域とのつながりを大切にしている」「職員同士の連携を重視している」「未経験者への教育制度が整っている」といった特徴です。この段階で重要なのは、どの会社にも当てはまりそうな理由をできるだけ避けることです。
「安定しているから」「有名だから」「家から近いから」という理由も本人にとっては重要ですが、それだけでは採用担当者に「なぜ自社なのか」が伝わりにくくなります。
次に、自分自身の経験を整理します。ここでは、成功体験だけを探す必要はありません。むしろ、失敗した経験や苦労した経験も材料になります。
例えば、「仕事を覚えるのに時間がかかったため、手順をメモして整理するようにした」「最初は人に質問するのが苦手だったが、確認を怠るほうが問題になると考え、分からないことは質問するようにした」といった経験です。
こうした内容には、その人が仕事にどう向き合うかが表れます。
次に、会社の特徴と自分の経験の接点を探します。「接点」とは、二つのものがつながる部分のことです。
例えば、応募先が「職員同士の連携を重視している会社」で、自分が前職で周囲と相談しながら業務を進めた経験を持っているなら、この二つを結びつけることができます。
文章にすると、「前職では、自分だけで判断せず、必要に応じて周囲に確認しながら業務を進めることを心掛けてきました。職員間の連携を大切にされている貴社で、この経験を生かしたいと考え志望しました」となります。
さらに、志望動機の最後には「入社後にどうなりたいか」を書きます。これは将来への意欲を伝える部分です。
例えば、「まずは一つ一つの業務を正確に覚え、周囲から安心して仕事を任せてもらえる職員になりたい」「これまでの経験を生かしながら、新しい業務についても積極的に学んでいきたい」といった内容です。
ここで無理に大きな目標を書く必要はありません。「会社に大きく貢献したい」「業界を変えたい」などと書くよりも、自分が実際に目指せる姿を書くほうが自然です。
志望動機には、基本的な型があります。
まず、「私は〇〇という点に魅力を感じ、貴社を志望しました」と結論を書きます。
次に、「これまで〇〇を経験し、その中で〇〇を大切にしてきました」と自分の経験を書きます。
そして、「その経験を貴社の〇〇という環境で生かしたいと考えています」と会社との接点を書きます。
最後に、「入社後は〇〇を身につけ、〇〇できる職員を目指します」と将来について書きます。
この型を利用すると、文章がまとまりやすくなります。
また、志望動機を書くときに気をつけたいのが、「きれいな文章を書こうとしすぎない」ということです。難しい言葉や立派な表現を使っても、自分の経験と結びついていなければ説得力は弱くなります。
採用担当者が知りたいのは、その人が完璧な人物かどうかではありません。「なぜ応募したのか」「仕事にどう向き合う人なのか」「入社後に続けて働いてくれそうか」といった点です。
そのため、自分の経験を具体的に書き、その経験から得た考え方を応募先の特徴と結びつけることが重要です。
また、完成した志望動機は一度声に出して読んでみるとよいでしょう。声に出してみて、「これは自分が本当に言いそうな言葉だろうか」と確認します。面接では志望動機について質問されることも多いため、自分の言葉で説明できる内容にしておくことが大切です。
まとめ
志望動機を作る基本は、「応募先を知る」「自分を知る」「二つを結びつける」ことです。
会社の特徴だけを書くのでも、自分の長所だけを書くのでもありません。会社を選んだ理由、自分の経験や強み、入社後にどう働きたいかの三つをつなげることで、説得力のある志望動機になります。
特別な経験や華やかな実績がなくても問題ありません。日常の仕事や学習の中で工夫したこと、続けてきたこと、失敗から学んだことも立派な材料です。
「なぜこの会社なのか」と「自分はそこでどう働きたいのか」を自分の言葉で説明すること。それが、良い志望動機を作る最も大切なポイントです。
ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/career_doc01.html?utm_source=chatgpt.com
マイナビ転職「履歴書の志望動機は『書き出し』と『締めくくり』で差を付ける!」
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/shibodoki/01
マイナビジョブ20’s「志望動機のまとめ方」
https://mynavi-job20s.jp/howto/reason_apply?utm_source=chatgpt.com
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